相対論の理解とその周辺
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フーリエ級数の導入では,区間 −π≤x≤π で定義された関数 f(x) が,その区間の外では周期 2π の周期関数であるとした。
周期 2π の決め打ちではなく,任意の周期をもつ関数の場合はどうなるか,という話。
区間 −L≤x≤L で定義された関数 f(x) が区間外では周期 2L の周期関数である場合,そのフーリエ級数展開は…
先に答えを書いておく。区間 −L≤x≤L で定義された関数 f(x) が区間外では周期 2L の周期関数である場合,そのフーリエ級数展開は f(x)=a02+∑n=1∞(ancosnπLx+bnsinnπLx) an=1L∫−LLf(x)cosnπLxdx bn=1L∫−LLf(x)sinnπLxdx
以下は,こうなる理由。
区間 −L≤x≤L で定義された関数 f(x) が,その区間外では周期 2L の周期関数であるとし,この関数をフーリエ級数展開する。
周期 2π の場合の公式から,以下のようにして変数を置き換える。
まず,−π≤x≤π を π でわって −1≤1πx≤1 そして L をかけて −L≤Lπx≤L Lπx⇒xorx⇒πLx と置き換えると −L≤x≤L
つまり,任意の周期 2L の周期関数のフーリエ級数は,周期 2π の場合の以下の式
f(x)=a02+∑n=1∞(ancosnx+bnsinnx) an=1π∫−ππf(x)cosnxdx bn=1π∫−ππf(x)sinnxdx で,x⇒πLx,dx⇒πLdx と置き換えればよく,以下のようになる。 f(x)=a02+∑n=1∞(ancos(nπLx)+bnsin(nπLx)) an=1π∫−LLf(x)cos(nπLx)πLdx bn=1π∫−LLf(x)sin(nπLx)πLdx
区間 [−1:1] で定義された関数 f(x)=x が,
区間外では周期 2 の周期関数であるとして,
n=3 までのフーリエ級数展開を求める。
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