津軽の春は4月下旬に訪れます.弘前城が桜の花におおわれるころ,岩木山には残雪,里には春の気配が訪れます.

ここでは田おこしがおわり,肥料が混ぜられます.

水が引かれいよいよ田圃の準備です.

みちむこうにも水が引かれ,一斉に田圃の支度が始まっていることがわかります.東北の夏にあわせたあわただしい田の準備です.

水が引かれると田圃がならされる,いわゆる代掻きがおこなわれます.こうやって柔らかい田圃が準備され,いよいよ田植えです.

水上の上の田圃から順繰りに田植機で稲が植えられていきます.
Tugaru:イネの一年(5月)

田植えがすんできれいに小さなイネが並んでいます.
菜の花もきえ,リンゴの緑も生い茂る5月の水田.

風が強いので苗が風にたなびく姿.こころもちイネを深く植えることが必要です.

Tugaru:イネの一年(6月)
更新2001.07.17

苗床で肥料不足でしたが,これから元気な緑に変わります.
6月いっぱいの光を浴びてすくすくと育っています.このように1箇所に数本のイネを植える方法が一般の栽培では普通です.実験用では個体の遺伝子型を問題にするので1個体ずつ植えます.

Tugaru:イネの一年(7月)
更新2001.07.18

遠くからみるときれいな点描の世界です.
いよいよ成長が著しい季節です.この時期に寒さがやってくると大変です.それでも今年は雨が少ないのは畑の方には玉に瑕ですが,水田の稲は大きくなってきました.

どうです.この立派な姿!

もう一面の緑のカーペットです.
この時期は一度,田圃にいれる水をなくしてひび割れをわざとおこさせて,土の通気をよくさせる作業が行われます.この次の水は花を作らせるために重要な水となります.こんどは花水期です.

色にむらがあるのは最初の肥料が偏っていたためです.どうしてもそうなってしまうので,これから追肥の時期に色を見ながら肥料まきを手作業でおこないます.この色のむらをセンサーで判定しようという研究も行われているようです.
Tugaru:イネの一年(8月)
更新2001.08.20

めっきりと夏らしい天候となりました.

出穂しているために多少,でこぼこにみえます.
Tugaru:イネの一年(9月)
さあ,いよいよ収穫の秋です.これは9月のはじめのころのイネです.もう稔っている種子がだんだん太ってくる時期です.ススキが秋の到来を教えてくれます.


めっきりと日射しが長くなってきています.

黄金色の穂はもう刈り頃です. 黄金色に輝く水田.薄日なのに輝くばかりです.

ここでは棒がけを行って天日乾燥をしています.

こちらも........

機械で収穫作業中でした.
Tugaru:イネの一年(10月)
更新2001.11.22
ここももう終わり,あとは冬をまつばかりです.

こちらは....


天日干しのイネの取り入れもおわりました.さあ,冬の田圃はどうなるのでしょうか.
Tugaru:イネの一年(2月)
更新2002.02.28

これが津軽の冬景色です.清廉で潔白.最近の大人の社会でみられなくなる心象風景の正反対の鏡なのかもしれません.