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ガントク周辺におけるイネの調査.

昨日は朝の3時頃に目が覚めて記録を作成していた.5時には明るんできたため,外の散歩にでる.ホテルのあるガントクでは朝霧が立ちこめて見通しが悪い.この霧は下から上に流れ,昼には晴れてきた.しかし,一面が春霞のようにうっすらと白くかすんでいるために写真がとりずらい.

 街の中心街1時間程度ぶらついてからホテルへ.7時半からの朝食もテラスでいただく.8時半には迎えが来るので,お湯をもらって水筒に詰め,朝食時に頼んだ弁当をもって出かける準備をすませた.

 今日はガントクの西側に位置するイネ,棚田にまわる.昨日波頭着が暗くて気がつかなかったがこの周辺はなだらかなところに棚田がある.ShautiPointでは女の人が餃子をつくっていた.こちらではMomoという名前らしい.

お昼に通りかかる人に売るためだろう.1つの峠を越えていくとリゾートホテルがあり,近辺に桜の花?が咲いている.ヒマラヤ桜ではないかとのこと.

最初の地点はSm101,Martamthanka村.10:15分.標高1473mでイネかと思ったらそれは四国ビエであった.

 

 

他に白い花をつけていたのはソバ.これらは粉に引いてパンにするとのこと.四国冷えは後でみることになったが,竹の筒に入れてお湯を注いで実を破裂させ発酵させることでお酒にするということだった.自家用の酒なのだろう.Tangbaという酒になり,これを蒸留することでLaxyという非合法の蒸留酒になるらしい.イネわらがあるがイネがないので,50m先の農家を教えてもらった.軒先にトウモロコシをつるし,カルダモン(ショウガの様な植物体)をつぶしていた.さらに先に進むと牛を使って脱穀している人たちがいた.このまわりは簡単な棚田,そして,一部にはコムギを植えたばかりのところがあった.日常的には裏作をしていないようだが,作る人がいるなら植えるらしい.そのほかにトウモロコシを散播していた.

牛の周りに4-5人集まっており,竹を使って花をくくりつけた飾りを備え付けていた.その周りで酒を飲みながら脱穀をしていた.Rs50のお布施と,日本のたばこをあげた.たいそう喜ばれたようだ.人柄が良く,我々のようなstrangerに対しても心やすく接してくれた.ガイドもよかったのだろう.

 

 

第2ポイントは,少しくだったところ.Sm102,11:03.1408m標高.道の脇にある旗は豊作を祈願して悪い病気がつかないようにするものらしい.手前にはお茶が少し植えてあり,コムギ,イネと植えられていた.畑の中にだろうか,ミカンの木が数本たっている.稲刈りをしているところにいって話を聞く.1つの品種,Par-malを植えているとのこと.しかし,数タイプは見分けられる.

さらに先にすすみ,11:19.左の小道に入り,車を止める.ここから棚田が見通せる.手前にグアバの大木,手前に竹藪,そして,カルダモンの下草となる.竹藪を降りていきながらポイントをみていく.

 

 

(11:19撮影)

11:28.滑りやすい道は湿り気のある土のため.山羊があたりをうろついている.Sm103は1347m.品種はAttay.

11:39,Sm104.小川の近く.わいているのだろう.小川にはクレソンが生えていた.1334m.

最下部にいたるところで川にかかるコンクリート製の橋から写真を撮影.

 

 

(これはSm104)

Sm105はPrayHaystockを解体しながら脱穀作業をしている一団.子供も4人ほど遊んでいたので飴をあげる川の横.Zapalaという品種.脇にササゲが収穫されている.

 

 

(ササゲ?)

ここを引き上げるために川を上流部でわたり別の道をいく.収穫されたばかりの棚田にも水が流れてくるのだからよほどわき水が多いのだろう.このためにモンスーン後には至る所で道が崩れている.

いくつかのhaystockをすぎて竹藪へ.途中,竹藪から竹を切り出してきた一群に出会う.彼らはこれから収穫を祈るための飾りを作るのだろう.車へ.

次の谷に移る.上から徐々にサンプルを見ていくことにしたが,かなりのところで収穫が既にすんでいる.最初のポイントは既に脱穀をすませて,稲わらを再度,山にしたところ.

Sm106,1499mPutungeが上の干し草のところ,下のところはTapriという品種.やはり,幾品種かが混じっている混作.(写真上)

 

Sm107(写真下)

Sm107はSm106から少し降りたところ.1422m.

Dhansayという品種.店先の横をおりていくと,自家用に堆肥をみていた.ここはエンドウマメや大根を既に作付けしたようだ.Weedyらしいものもでてきているようだ.

Sm108は下りを左方向に入ったところ.この道をいくとガントクに左回りであがることができるらしい.1268m.棚田の中間に道があるために,左は刈り取りのイネが見上げることができる.

Sm109は1308m.人がいるように見えたが,小屋の修理をしている人たちのようだった.聞き取りなし.

Sm110は道の手前に車が立ち往生していたところ.左手上に家があった.子供が落ちそうになって泣いていた.ただ,この田んぼの所有者ではないようであった.Attayを植えている.1321m.

ガントクに戻ってきた.ちょうど学生たちの下校時刻らしい.ホテルに戻って,お茶にする.湯さんの情報が入ってきた.こちらにこれないとのことで我らがカリンポン(入境所の手前の町)まで降りて,明日の昼に合流することになった.その話をしているとヒマラヤに登ったシェルパの息子という人がきていた.TenjingNorgayの息子,ジャムリンTenjing だそうだ.シェルパはネパールからチベットにいるが,基本的にはネパリーを話し,お金を持っているために最近はダージリンに移り住んでいるらしい.

本屋を除いてはがきと地図を購入.佐藤130Rs.石川220Rs.

Squareというレストランで食事.夜はかなりの人が街を散策しているようだ.一部は歩行者天国になっていた.

ガイドの名前をきく.Rangdol,ドライバーはBimal.