積分変数
つまり,被積分関数
このとき,被積分関数を新たな変数
定積分の場合には
… ということになるが,現実的には
例題 1
これは,
例題 2
たとえば,
あるいは,
あるいはまた,倍角の公式を使うと
となり,1つの不定積分に対して見かけ上,3通りの答えがでてくる。これらが(積分定数の不定性を考慮すれば)同等であることを確認しておくこと。
Maxima や Python の SymPy を使ってコンピュータで積分させると,以下のように一見別の答えが出てくるので,そんな時も少しも騒がず,その同等性を示すのが(機械ではなく)人類の役割なんですよ。
コンピュータ代数システムの一つ,Maxima でこの積分をさせると…
Maxima で の積分
In [1]:
'integrate(sin(a*x)*cos(a*x), x) =
integrate(sin(a*x)*cos(a*x), x);
Out[1]:
一方,Python の SymPy では,
Python の SymPy で の積分
In [1]:
from sympy import *
from sympy.abc import *
In [2]:
Eq(Integral(sin(a*x)*cos(a*x), x),
integrate(sin(a*x)*cos(a*x), x))
Out[2]: