胴割れ粒と被害
胴割れ耐性大粒系統(左:7T-S)の玄米と他品種被害粒(右)
被害の大きかった品種の被害粒をグレインスコープで背景から斜光により可視化した(写真右)
青森県では川村ら(2010)により,開花後平均25度以上の高温が胴割れを生じること,青森県では恋ほのか(当時,認定品種)が耐性を示したことを報告している.当研究室ではまっしぐらx恋ほのか後代について分譲を受けて,その後耐性選抜を行ってきた.その結果,弘前大学ライケット1号を品種申請した.1個体あたりの種子生産数や生産量が多いものの粒がやや小さいことから,現在大粒系統で弘前大学ライケット1号よりも高度耐性を有する7T-S系統を確立した.現在,同系統をもとに多収で耐性の品種を育成している.