インドネシアは熱帯島嶼地帯として熱帯日本型品種の栽培される地域です.祖先種であるO. rufipogon 以外にO. ridleyi, O. meyiriana,ならびにO. granulataなどの異なるゲノムを有する野生イネが生息しています.

山の上にも湖があり,洪水に対応するように高い位置に船着き場があります.

ここでは陸稲栽培での種子蒔きの様子をみることができました.このような栽培に適応性を有するのがメソコチル伸長能力の高い熱帯日本型栽培イネです.

  

 

深い穴を開けて種子を落とします.10cm程度あってもそこからメソコチルを伸長させて成長することができます.

 

陸稲以外にもバナナやピーナッツも栽培しています.

 

河の近くの熱帯雨林にはO.  meyirianaがみられますがみられます

 

陸稲でない稲作には水の不足と海面との差がないことから塩分を含んだ河の水を利用した農業がおこなわれます.この水田は2回の田植えを行って,少ない水で大きく育てるのが1回目.しかも,種子の発芽は椰子の葉っぱの下に種子まきです.2回目は海水も利用する稲作のため,河に近い水田に行います.

バナナの木の下には最後かもしれないO. rufipogonが1個体だけみられました.

次はマハカム河遡上です.