OsMORF2はTakenaka et al. (2012 PNAS)でアラビドプシスにおいて報告された9つのMORF遺伝子群の1つに類似する遺伝子です.イネでは2遺伝子が同祖遺伝子として報告されています.このうちの1つは1SNPによる白い筋状の穂を形成するWSPとして報告されていました.当研究室の変異体はアルビノでしたが,トランスポゾンの再転移のため,緑色セクターがでるのが特徴です.そのため,1個体で正常と変異体の転写比較などが容易に行える系として利用できます.

 

こちらが再転移で生じたセクターです.

トランスポゾンをPCRで増幅することでセクターにおいては再転移して通常のサイズになった断片を得ることができます.ヘテロ状態で維持しているため,1つの染色体にはまだトランスポゾンが挿入しています.そのため,自殖後代では,1:2:1で分離するセクターの穂が得られることになります.また,一部の組織で光合成ができるため個体を生き残させることでRNA-seqを行うことができます.