Ac(Activator)は自律因子としてDs(Dissociation)の転移を制御しています.トウモロコシではこのトランスポゾンが転移をすることでキャンディーストライプという模様をつくります.
もともとNative-americanが栽培していた系統の中にあったこのような模様を持った在来種に見出されたものです.マクリントックはこのトランスポゾンを研究することで新たな遺伝学を切り開いてきました.彼女の研究はコールドスプリングハーバーで行われ,彼女が愛した花壇がいまでも大切に保存されているようです.
トランスポゾンは園芸品種にもみることができます.おそらくサツキなどのキメラ状の着色組織を有するものはトランスポゾンによる影響を受けていることでしょう.
日本ではアサガオが有名です.
もちろんイネでもみることができます.
当研究室ではこのような変異体から,トランスポゾンが挿入した遺伝子を効率的に明らかにする方法を開発しています.