日本に在来の作物は数が少なく,ほとんどが大陸経由で伝播したものです.カンキツではタチバナとシークヮーサーが在来として知られ,その他のものは大陸からきたものやそれから変異したものとなります.シークヮーサーは琉球列島において見られるカンキツであり,野生の個体もあります.

4月に開花し,9月から青切りとして出荷されます.それはそれは酸っぱく,お刺身にかけたり泡盛でわったりして楽しむことが多いです.下の果実は10月に収穫される間際の果実,出荷されるときにトッラクに載せられたものです.

 

それでも1月になれば黄金色に熟して甘い実となります.種子が多いのはアポミクシスによる母親由来の細胞が受精を経ずにそのまま種子を形成することによります.この種子の成分としてノビチレンが知られています.この精製した成分は認知症予防効果があるとして報告されています.

 

シークヮーサーの多様性