作物の染色体数はゲノム基本染色体数 Xとして,2n=2x, 4x, 6xなどが存在.2xでは2倍体,4xでは4倍体
(複相=植物体)などと現されます.植物体(2n)のうち2X個体から生じる配偶子(花粉、卵細胞)はゲノム数 X.4X 個体では2X、6X個体では3X (コムギではAABBDDゲノムなのでABDの3X)となる配偶子が減数分裂で作られます.
コムギ,バナナ,ピーナッツ,キウィフルーツ,ヒシ,イチゴなど複数の作物が倍数体です.
ここでは野生イネの調査でみかけたオレンジ色のバナナについて紹介しましょう.
バナナの起源は,インドネシア,ミャンマーなどといわれています.日本の糸芭蕉を含めてBBゲノムといわれるMusa barbisianaが東アジアでみられます.下の種子有りのバナナがいと芭蕉で沖縄でみることができます.熟すと食べられますよ.
フィリピンやインドネシアでAAゲノムを有するMusa acuminata と交雑したことが多様なバナナを生み出し
たといわれます.パプアニューギニアにも多様なバナナがみられ,染色体数の異なるFei’sバナナを含めてみることができます.ゲノムとして,種子なし2倍体AA, 3倍体AAA,AAB,ABB,ABBBBゲノムなどがタイ,マレーなどで利用され
ています.
下の写真はPNGのラエ工科大学を訪問したときに市場みかけたパッションフルーツです.とてもきれいです.この市場には根菜類が多く,この地域の食の起源をみることができます.
バナナの種類も多く,なかには料理用として堅いものの炒めて食べるバナナがあります.
このバナナ買って帰ってホテルの人に半分あげて食材として調理してもらうことができました.
なんとなく,柔らかい,いものような味でしたが美味しかったです.オレンジの食材がバナナです.きっとビタミンBが多いことでしょう