Vim の system wide な設定ファイルの場所

たとえば,ここからダウンロードした Vim のカラーテーマ monokai.vim を system wide に使わせたいときに,どこにおくか,とか,system wide な Vim の設定ファイル vimrc を置く場所とかについて。

:echo $VIM

Ubuntu (20.04 LTS)

system wide なカラーテーマの場所は /usr/share/vim/vim81/colors/

sudo apt install vim
git clone https://github.com/crusoexia/vim-monokai.git
sudo cp vim-monokai/colors/monokai.vim /usr/share/vim/vim81/colors/

system wide な設定ファイル vimrc は /etc/vim/vimrc にあるが,vimrc を直接編集するのではなく,/etc/vim/vimrc.local を置いて記述する。したがって,あらかじめ設定を記載した vimrc.local を作成しておいて,

sudo cp vimrc.local /etc/vim/

なお,sudo apt install vim-gtk3 でインストールされる GUI 版の gvim についても,システムワイドな(追加の)設定ファイルは,

/etc/vim/gvimrc.local
# gvim 固有の設定例
" フォントの設定
set guifont=HackGen\ 14
" 縦幅 デフォルトは24
set lines=30
" 横幅 デフォルトは80
set columns=100
" 位置
:winpos 100 0

Ubuntu の gvim は日本語のインライン入力ができないようで,エディタとしてはイマイチかも知れないが,text viewer としてどうでしょうか。

macOS

brew install vim
cp monokai.vim /usr/local/share/vim/vim82/colors/

vi /usr/local/share/vim/vimrc  などとして以下の内容を記述。

" Get the defaults that most users want.
source $VIMRUNTIME/defaults.vim

" Source a global configuration file if available
if filereadable("/usr/local/share/vim/vimrc.local")
source /usr/local/share/vim/vimrc.local
endif

これが system wide な vimrc となるが,vimrc を直接編集するのではなく,/usr/local/share/vim/vimrc.local を置いて記述する。したがって,あらかじめ設定を記載した vimrc.local を作成しておいて,

cp vimrc.local /usr/local/share/vim/

なお,brew instll macvim でインストールされる vim, gvim 等のシステムワイドな設定ファイルの場所は全然違うので,:echo $VIM で確認。

Windows

choco install vim でインストールした場合の設定ファイルは,

C:\tools\vim\{_vimrc, _gvimrc}

_vimrc には,もともと書いてある内容の最後に vimrc.local の内容を追記。

_gvimrc には gui 固有の設定のみを記述。

gui 固有の設定例:
" vimrc で 
" set encoding=utf-8
" などとしている場合,
" shift-jis でなく,utf-8 で行きたいときにはこうしないとメニューが字化けする。
source $VIMRUNTIME/delmenu.vim
set langmenu=ja_jp.utf-8
source $VIMRUNTIME/menu.vim
" gvim のフォント設定
set guifont=HackGen:h11:cSHIFTJIS:qDRAFT
" gvim の windows サイズ
set lines=30
set columns=100
" 位置
:winpos 100 0

colorscheme ファイルの場所は,

cp monokai.vim C:\tools\vim\vim82\colors\