オンラインで計算機実習をしたいので,学生に gfortran
をインストールさせてみようとしたが,おそらくかなりの割合でインストールできない状態になるだろうから,断念したという教員の声がありましたので,こんなやり方もあるという例です。
Windows の場合
- アプリの検索からコマンド・プロンプトを探して,管理者で実行する。(PowerShell だと少し手間がかかる。)
- ウイルス対策ソフトが効いていると以下のコマンドの実行が妨げられる場合があるので,ウイルス対策ソフトを(インストール作業が終わるまで一旦)切る。
- コマンド・プロンプトのウインドーが開いたら,以下を1行ずつコピペしてエンターキーを押して実行する。(何が書いてあるのか意味を理解する必要はない。ただ1行ずつコピーして貼り付けしてエンターキーを押すという作業ができればよい。)
@"%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET "PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin"
choco install -y mingw vim
これで,PowerShell あるいはコマンド・プロンプトで,gfortran -o test test.f
ができるようになるはずです。
… って,やっぱり今時の学生さんには難しいですかね?
なお,テキストエディタとしては vi
を使いたいとの教員のたってのリクエストにより,vim
も一緒にインストールしています。
コマンド・プロンプトで vi
と打っても起動しない場合は,vim
と打ってください。どうしても vi
と打ちたい場合は,パスが通っているどこかにある vim.bat
ファイルを探し出し,vi.bat
としてコピーしてください。
(プログラミングでしたら Visual Studio Code や(20世紀の人間であれば)Emacs をお使いになったほうがよろしいかと,と提案しようかなと思いましたが余計なお世話かもしれませんので。)
macOS の場合
- 「ターミナル」を開いて,以下を1行ずつコピペしてリターンキーを押して実行する。(何が書いてあるのか意味を理解する必要はない。ただ1行ずつコピーして貼り付けしてリターンキーを押すという作業ができればよい。)
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
brew install gcc
これで,ターミナルでgfortran -o test test.f
ができるようになるはずです。
macOS では,おそらく vim はインストール済みですが,プログラミングでしたら Visual Studio Code や(20世紀の人間であれば)Emacs をお使いになったほうがよろしいかと。