「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 2 、できあがった作品です!(日本画)

午後のワークショップでできあがった作品です。

色の重なりがきれいで、いきいきとして見えます。

 

野菜やフルーツかたちがいきいきとした墨の線で描かれています。色の重なりや組み合わせも素敵です。

とても面白い表情をもった作品に仕上がりました!黄色の地に、墨の線と濃い緑の色彩がとても映えていて、力強い作品です。

 

繊細なレモンの絵。透明感があって、日本画らしい表情が出ています。

 

 

カラスです!その他の鳥や虫たちも加わって、元気で楽しい絵になりました。青がきれいに出ています。

 

こちらもカラスです。色を重ねていく工程で、どんどん表情が変化していきました。

 

 

かわいらしい招き猫。色が重なっていくと、表情がより明るくなっていきます。

 

 

黄色の重なりが美しい檸檬の図。色彩を重ねる工程て丁寧に行われていて、印象的な作品に仕上がりました。

 

 

かもです。形と模様がのびのびとした墨の線でおおらかに描かれてます。羽毛の微妙な色遣い、背景の色の組み合わせ・・・全体として、印象に残る絵になりました!

きれいな色の孔雀。色もですが、なんといっても線がいきています!

たくさん描いてくれました!

 

保護者の方々の作品も見応えあります。

日本のイメージが広がる作品です。提灯の色に深みがあって、目をひきます。

かわいらしい雪兎。あたたかい心持になるやわらかい作品。

 

赤系の色味が印象的な作品です。敢えて残した白地に線と色彩が映えて味わいのある仕上がりになりました。

 

迫力のある鳥たち

力強い鴉です。よく見ると、羽毛が微妙な色の重なりを示していて、きれいです。背景の色とよく調和しています。

羽毛の重なり具合が繊細に表現されている鴛鴦です。背景の緑がとてもみずみずしく、鴛鴦のどっしりとした存在感を引き立てています。

 

本当にすてきな、たくさんの作品が出来上がりました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 2 、できあがった作品です!(墨絵)

 

午前の墨絵から

カメさん。濃い墨と薄い墨のコントラストがうまく出ていました。にじみもきれいです。

紙を二枚つないで、大きな作品になりました!新幹線と富士山が大迫力。

画面からはみ出しそうな勢いです。太い墨線が存在感を発揮しています!

 

 

にわとりが卵を産んでいます。かわいらしい作品。

 

格子模様のかすれた墨線、水玉のにじみ・・・絵柄もおもしろいですが、墨の表情がいろいろ出ているところも見ていて飽きません。

春・夏・秋・冬を描いています。それぞれに季節の表情があらわれていて素敵な作品です。夏の魚がユーモラスに見えます。

《鳥獣戯画》を意識して描いてくれました。線の勢いがよく、いきいきとした作品になりました!

長澤芦雪の《虎図》からインスピレーションを得た作品。爪の表情がおもしろいです。

 

『かさじぞう』の一コマ。墨がにじむ雪の表情、太く強い線で描かれたかさじぞうたち・・・幻想的な雪景色になりました。

 

墨のにじみや濃さを上手に使って描いたかわいらしい作品です。お母さんと女の子かな?ほっこりした気分になります。

 

 

ほかにもまだまだ、おもしろい作品ができました!

午後の作品は次の投稿で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 2 開催しました。当日午後の様子です。

日本画の描き方について、日本画を学ぶ大学院生から説明を受けました。

 

鳥の剥製や、果物、野菜などを見て、スケッチをして墨で輪郭線を描いたり、明暗をつけたりした上に、色を重ねて仕上げていきます。

 

みなさん、それぞれ集中して描いていました。

 

 

気に入った顔料を膠で溶いて、自分用の絵具づくりもしてみました。

 

 

後片付けまで楽しそうにお手伝いしてくれました!

 

できあがった作品は次の投稿で紹介します☆

 

 

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 2 を開催しました!

当日は、まず、ひろだい保育園の神先生やボランティアで協力してくださった高橋さんに、雪と動物をテーマにした絵本の読み聞かせをしていただきました。

そのあと、弘前大学教育学部で日本画の授業を担当されている蝦名先生と一緒に、墨や日本画の顔料を使った絵画作品を鑑賞し、絵画制作のワークショップを開催しました。墨絵は難しいかも・・・、と思っていたのですが、そんなことはなく、自分ですった墨などを筆にとって、たくさんの作品が生み出されていきました。

午後のワークショップでは、日本画の画材を使って、さまざまな色を重ねたり、野菜や果物、鳥の剥製を観察しながら絵にしていったりと、それぞれに魅力的な作品がたくさんできあがりました!

 

神先生、高橋さん、そして蝦名先生、ご協力いただきありがとうございました!

 

当日のお写真です。

 

絵本のおはなし会の様子。絵本の世界に入り込んでいきそうになります。

おはなし会(午前)の様子

 

おはなし会(午前)の様子

 

おはなし会(午後)の様子

 

 

午前の部では、スライドを使った作品紹介のあとで、蝦名先生と一緒に平安時代の絵巻物の《鳥獣戯画》(実物大複製)を鑑賞しました。みんな、興味津々の様子で、いろいろな動物の姿を見て楽しそうでした。

 

 

午後は、スライドを使って伊藤若冲の屏風絵の紹介をしながら、日本画の絵具の重なり具合について見て見たり、ユーモラスな動物の姿を確認したりしました。

 

 

ワークショップでは、お子さまも保護者の方々もそれぞれ制作にうちこまれていました。

午前中のワークショップの様子です。

まずは、硯で墨をすりました。

 

このあと、水墨画用の和紙に絵を描いていきます。みんなすんなりと描き始めました!

大胆な絵も、細やかな絵も、どの絵も一生懸命に描いた素敵な作品です

 

 

 

 

 

 

保護者の方々は、「上げ写し法」という方法を教えていただきながら、《鳥獣戯画》の複写にも挑戦しました!

 

 

できあがった作品と午後のワークショップの様子は、また次回の投稿で—

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」 vol.3の参加受付、日曜日12:00開始です(午前・午後とも先着24名様まで)!

午前・午後とも定員に達しましたので、お申込みを締め切らさせていただきます。

たくさんのお申込み、ありがとうございました!

動物をテーマにした絵本のおはなし会と、筆ペンと固形絵具や水性色鉛筆を使った挿絵制作に挑戦するワークショップを行います。参加無料です。

 

対象は、

午前の部(10:00‐12:00)は、幼稚園・保育園~小学校低学年のお子さまと保護者の方々

午後の部(13:30‐16:00)は、小学生全般と保護者の方々

 

です。お子さまの年齢と参加時間帯の組み合わせについてはご相談に応じますので、お気軽にお問合せください。

ワークショップには保護者の方も参加できます。

また、ワークショップの途中退出も可能です。

 

ぜひ、お気軽にお申し込みください!

 

 

 

 

 

0歳から大人まで みんなのミニコンサートを開催しました

2020年2月1日(土)14:20~14:45、ヒロロ3階イベントスペースにて、関脩之介さんによる電子ピアノで、「みんなのミニコンサート」を開催しました。およそ60名ほどの方が集まって下さいました。
 
1曲目は、ブラジル国歌。サッカーの試合ではよく聞こえてきますね。行進曲風で勇ましく、おぼえやすいメロディーですが、他の国に比べて長いのが特徴です。

 伴奏のパートはバイエル Ferdinand Bayer (1806-1863)。ピアノを習い始めるときに弾いた、という方も多いことでしょう。実は、ショパンやリストと同じ時代のドイツの作曲家で、有名なピアノ教師でした。誰もが楽しんで弾けるように、いろいろな国の国歌をピアノ用にアレンジしています。
関さんの演奏は、溌剌として打楽器の響きまで聞こえてきそうな左手の和音に、細やかな右手の旋律がまるで歌声のように流れ、ブラジル国歌の斉唱を聴くようでした。

2曲目は、ポーランド国歌。歌詞は「ポーランドはいまだ滅びず」と歌い、大国の狭間でなんども存亡の危機をくぐり抜けてきた歴史が垣間見えます。もとは、ドンブロフスキ将軍に従う抵抗軍の軍歌で、マズルカのリズムを用いているので、「ドンブロフスキのマズルカ」とも呼ばれています。
 ショパンFrederic Chopin (1810-1849) は、ポーランドから亡命してパリに住んでいましたが、故国を忘れたことはありませんでした。ショパンがこの歌の最初の8小節に伴奏をつけた楽譜のメモが残っています。その続きに、後世の人がショパン風の伴奏を書き加えて仕上げました。
この曲も行進曲風には違いないのですが、関さんはショパンらしい軽やかな和音を繊細にしなやかに仕上げ、柔らかい小品に仕上げてくれました。

3曲目は、フランス国歌。「マルセイユの強者ども(ラ・マルセイエーズ)」とも呼ばれる、フランス革命期の歌が現在のフランス国歌です。勇ましい行進曲のリズムに、元気の出る明るく力強い旋律は、いちど聴いたら忘れられません。
 リストFranz Liszt (1811-1886) は、とても手の大きなピアニストで、人並み外れたテクニックをもっていました。この曲は、自分の演奏会で華麗な指さばきを披露するために作られたもの。
 今回使用した電子ピアノは、普通のピアノと同じだけの幅と数がありましたが、関さんのダイナミックな演奏はまるで楽器からはみ出さんばかりでした。一番前で見ていてくれた小さなお客様たちも、そのテクニックにびっくりしているようでした。

庄野ナホコ『しろくまきょうだいのセイウチまつり』小学館

庄野ナホコ『しろくまきょうだいのセイウチまつり』小学館

 

 

トーリャとパーフカはシロクマの兄弟です。

二人はセイウチはまで開かれる「セイウチまつり」を楽しみに、何か月もお小遣いをためていました。

ところが――ようやくおとずれたお祭りの日、赤ちゃんの妹ミーンカが熱を出してしまったのです。お母さんは、「きょうは おまつりには いけないわ」と二人を諭します。けれども二人は、「ボクたちだけで いく!」と、お母さんに止められたにもかかわらず、内緒で出かけてしまいます。

 

ちょっと強気なトーリャと心配症のパーフカ。二人の冒険がはじまります――

 

繊細な線と明るい水彩で描き出されて行く氷の世界。シロクマの兄弟のいかにも男の子らしい表情が微笑ましく可愛らしく、どんどんページに引き込まれて、いつの間にかすっかり二人の応援者になっていました。暗くなってようやく家にたどり着いた二人をぎゅっと抱きしめるお母さん熊。思わずほっとして、あたたかい気分が広がります。

手の中で大切にしたくなるような、おしゃれな冬の絵本です。

 

※この投稿の画像は、出版社の許可を得て掲載しているものです。無断転載はご遠慮ください。

 

 

 

 

作:宮沢賢治、画:赤羽末吉『水仙月の四日』創風社

作:宮沢賢治、画:赤羽末吉『水仙月の四日』創風社

 

「カシオペイヤ、もう水仙がさきだすぞ おまえのガラスの水車 きっきとまわせ。」

雪童子はまっ青な空をみあげて、みえない星にさけびました。その空からは青びかりが波になってわくわくとふり、雪狼どもは、ずうっと遠くで、ほのおのように赤い舌をべろべろはいています。

 

「ひゅう、ひゅう、さあしっかりやるんだよ。なまけちゃいけないよ。ひゅう、ひゅう。さあしっかりやっておくれ。きょうはここらは水仙月の四日だよ。さあしっかりさ。ひゅう。」

雪婆んごの、ぼやぼやつめたい白髪は、雪と風とのなかで渦になりました。――

 

水仙が咲き出す二月。けれどもこの月の四日はまだまだ寒く、北国では強い風がひゅうひゅうとうなって吹雪くことも多い日です(今年は例外的に太陽が顔を出していますが)。

雪婆んごが雪童子を追い立てて、雪童子は雪狼をせきたてて、強い風が吹き、真白な雪を巻き上げて吹雪となります。ひとりの赤い毛糸にくるまった子どもが、大きなぞうのかたちをした雪丘のすそを家に向かって急いでいました。この子の頭の中は、赤砂糖とザラメと水でつくるカリメラのことでいっぱいです。

一方、二匹の雪狼が、まっ赤な舌をはきながら、ぞうの頭のかたちをした、雪丘の上の方を歩いていました。人の目には見えないこれらの狼は、風がくるいだすと、大地のはずれの雪の上から雪雲をふんで、空をかけまわります。

やがて子どもは、たった今西の山脈を越えた遠くから帰ってきた雪婆んごのおこす吹雪の中に倒れ込みます。この子を助けたのは、雪婆んごに追い立てられながらも、「毛布をかぶって、うつむけになっておいで」と語りかけて子どもを雪で包み込んだ、心やさしい雪童子でした。――

 

広大な雪原とぞうの頭のかたちをした雪丘、薄くグレーがかった青緑色の空を翔ける雪狼。赤羽末吉の挿絵の中でも、吹雪の夜の激しさと、凍てつく真冬のしんとした空の壮大な画面の数々が印象に残る絵本。濃紺の空に降る白い雪、青緑色の空に散る白い吹雪と細い線でふちどられた透明感ある雪狼や雪童子、白い大地に目立つ赤い毛布の小さな子ども――春の手前の吹雪の夜、その荒涼とした雪原の残酷な勇壮さが目に浮かびます。子どもを包む赤がやさしく暖かい。

 

※この投稿の画像は、出版社の許可を得て掲載しているものです。無断転載はご遠慮ください。

 

 

 

 

 

文:日野十成、絵:斎藤隆夫『かえるの天神さん』福音館書店

文:日野十成、絵:斎藤隆夫『かえるの天神さん』福音館書店

 

学問の神様として有名な菅原道真の生涯とその死後の怨霊譚を、カエルの「ミチザネさん」の絵物語として語る絵本!

挿絵は平安時代以来の日本の絵巻物に特徴的な「吹き抜き屋台」の構図で俯瞰的に室内を描いたり、雲のような「すやり霞」を導入して時間と空間の隔たりを示したりするなど、まさしく伝統的な手法で描かれています。鎌倉時代に遡ると考えられる《北野天神縁起絵巻》の世界が目の前に広がります。

とはいえ、人をカエルに置き換えることで、本来は都から筑紫の国に流された悲しい生涯や、死の直前に天神となった道真の怨霊に引き起こした恐ろしい祟りの顚末が、なんともコミカルな様相を呈しているさまは、「さすがに21世紀の絵本!」と、思わず笑いがこみあげてきます。

 

昔ながらの絵巻物の描写法に触れつつ、道真の生涯を楽しく追うことのできる絵本です。

最後、北野天満宮に咲き誇る梅の花の描写が美しく、春に向かうこの季節の華やぎを伝えます。

 

※この投稿の画像は、出版社が一般に掲載を許可している範囲内のものです。無断転載はご遠慮ください。

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 3の参加受付、2月9日12:00開始です!

午前・午後とも定員に達しましたので、お申込みを締め切らせていただきます。

たくさんのお申込み、ありがとうございました!

 

ワークショップには保護者の方も参加できます。

また、ワークショップの途中退出もできます。

 

ぜひ、お気軽にご参加ください!