Category: 絵本の紹介

作・絵:きくちちき『しろねこくろねこ』学研(Gakken)

    お互いを好きなしろねことくろねこの物語。くろねこの切ない気持ちとしろねこのやさしい一言。心に残る絵本。 墨による表現の可能性があますところなく示されています。モノクロームの世界に所々配された色 …

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文:大川悦生、絵:赤羽末吉『きんいろのきつね』ポプラ社

  狐にまつわるお話にもいろいろなタイプがありますがースケールの大きな化けぎつねのお話です。 平安時代の末頃、みかどにお仕えする女たちのなかに、「たまものまえ」というきれいな姫さまがいました。とてもきれいなので …

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作:安野光雅『かげぼうし』冨山房

  ひどい雪の降る寒い町に、マッチ売りの女の子が出てきました。ーおなじみの『マッチ売りの少女』のおはなしが、この絵本を通すと違った印象になっていきます。 野原のずっとずっと向こうには、ひみつのくにがありました。 …

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作:ルース・エインズワース、画:酒井信義、訳:石井桃子『ちいさなろば』福音館書店

    クリスマス・イブになりました。   草はらのかこいの中でくらす「ちいさなろば」はひとりぼっちです。 かこいの中をのぞいた女の子たちが言いました。「おやすみ、ろばさん」「あたしたち、い …

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たなか鮎子『クリスマスマーケットのふしぎなよる』講談社

  ドイツのクリスマスマーケットを思わせる絵本です。   ヨハンがはじめてクリスマスマーケットのでかけた日のふしぎな出来事―― クリスマスマーケットにはたくさんのお見せが並んでいます。 ガラスでできた …

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詩:クレメント・ムア、絵:ターシャ・テューダー、訳:中村妙子『クリスマスのまえのばん』偕成社

    「クリスマスのまえのばん」、ひっそりと静まり返った家の中で、とうさんは外でカタカタという物音がすることに気づきます。むっくりと起き上ったとうさんが、窓をあけて目にしたのは、八頭のトナカイのひく …

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文・絵:マレーク・ベロニカ、訳:羽仁協子『ブルンミとゆきだるま』風濤社

    元気な女の子アンニパンニとクマのぬいぐるみブルンミのお話の中の一冊。 冬の朝、窓の外を眺めて雪が降っているのを見た二人は、大喜びで外に出かけます。 降り積もった白い雪の上でそりを滑らせたり、雪 …

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作・絵:しまだともみ『イーラちゃんとあめふりピアノ』偕成社

    げんきいっぱいなイーラちゃんの絵本シリーズのなかの一冊。   本当はとってもピアノの上手なイーラちゃん。 ある日、ショパンの難しい曲を弾いていると、そこに一匹の大きなカエルが現われま …

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再話:松居直、画:赤羽末吉『だいくとおにろく』福音館書店

  流れのはやい川に橋を架けるよう村人に頼まれた大工―― 川のほとりにやってきた彼は、水の流れを眺めながらどうしたものかと思案します。 その時、ぶくぶくと泡がたちはじめた流れの中からいきなり現れたのは、大きな鬼 …

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作:デイビッド・リッチフィールド、訳:俵万智『クマと森のピアノ』ポプラ社

  ある日、こぐまのブラウンは、森の中で「へんなもの」に出会います。 美しい音の出るそれは、一台のピアノでした。   この音の出るものに心惹かれたブラウンは、来る日も来る日も鍵盤を鳴らしにやってきまし …

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