作:マリオン・デーン・バウアー、絵:リチャード・ジョーンズ、訳:横山和江『キツネのはじめてのふゆ』すずき出版

作:マリオン・デーン・バウアー作、絵:リチャード・ジョーンズ、訳:横山和江 『キツネのはじめてのふゆ』すずき出版

 

 

 

雪がひとひら降ってきました。

森ではじめての冬をむかえた子ぎつねに、仲間たちはこの季節の過ごし方を教えます。

ところがどの過ごし方も子ぎつねにはあまり合っていないようです。

そうして、はらはらと落ちる雪の上に寝そべって考える子ぎつねの前に現れたのは――

 

静かに雪が積もっていく森の様子とそこに暮らす動物たちがやさしい。

そして子ぎつねの表情が愛らしく微笑ましい。ほっとする絵本です。

 

コラージュではありませんが、樹々や草葉、動物たちの描写には切り絵のヒントがたくさん詰まっています。

 

文・絵:レオ=レオニ、訳:谷川俊太郎『アレクサンダとぜんまいねずみ』好学社

文・絵:レオ=レオニ、訳:谷川俊太郎『アレクサンダとぜんまいねずみ』好学社

 

 

ある日、ねずみのアレクサンダは、人間にかわいがられて過ごすぜんまいねずみに出会います。「自分はいつも追いはらわれてばかりなのに」と落ち込むアレクサンダに、ぜんまいねずみは、庭のこみちのはしのしげみに生き物をほかの生き物に変えることのできる魔法のとかげが住んでいることを伝えます。アレクサンダはさっそくとかげに会いにでかけていきます。一方、ぜんまいねずみの運命は、新しいおもちゃのせいで大きく変わろうとしていました。・・・

 

レオ・レオニがさまざまな色、柄、素材の紙を用いて描いたページの一枚一枚は、ときに明るく活気にあふれ、ときに繊細で美しく、またときにキュビスムのパピエ・コレの手法を思わせる大胆さを併せ持っています。――コラージュ表現のさまざまな魅力が詰まった絵本です。

 

作:方軼羣、画:村山知義『しんせつなともだち』福音館書店

作:方軼羣、訳:君島久子、画:村山知義『しんせつなともだち』福音館書店

 

あたり一面が雪でまっ白な中、食べ物を探して外にでたこうさぎは、かぶを二つみつけます。

こうさぎはかぶを一つ食べ、もう一つはお腹を空かせているにちがいないろばさんにあげようと、友達のろばさんのもとに向かいます。ところがろばさんは外出中。こうさぎはろばさんの家にかぶを置いて帰りました。さてこのかぶは、友達から友達へと贈られていき・・・「しんせつなともだち」たちの思いやりが、暖かい読後感をもたらしてくれます。

 

挿絵はコラージュによるものではありませんが、この挿絵を担当した村山知義は1922年にドイツに滞在し、当時ヨーロッパ美術を牽引していたさまざまな運動の一つであるドイツ表現主義に接触しました。その折に、廃物などによるコラージュ作品(「メルツ絵画」)を手がけていた美術家クルト・シュヴィッタースに出会い、自身もいくつかのコラージュ作品を残しています。帰国後は前衛芸術家としてとくに演劇方面で活躍したほか、子供向け冊子の挿絵を手がけたりもしました。繊細なタッチで仕上げられた水彩による挿絵ながら、雪をかぶった野原や木々、そしてこうさぎのコートなどに見られるやや単純化されたフォルムの扱いのうちに、あるいはまた鮮やかな色調の対比のうちに、20世紀前半のモダニズムアートの雰囲気が漂います。

エリック・カール『はらぺこあおむし』偕成社

文・絵:エリック・カール、訳:もり ひさし『はらぺこあおむし』偕成社

 

 

おなじみの『はらぺこあおむし』。

小さなあおむしがたくさん食べて、さなぎになって、そうして・・・!

エリック・カールのカラフルで楽しいコラージュによって描かれたご馳走は

いつ見てもおいしそうで、小さなあおむしに共感してしまう。

 

 

1970年アメリカ・グラフィックアート協会賞受賞

エズラ・ジャック・キーツ『ゆきのひ』偕成社

文・絵:エズラ・ジャック・キーツ、訳:木島 始『ゆきのひ』偕成社

 

 

町に雪が降った日――

ピーターは地面の雪に線を引いてみたり、木に積もった雪をつついてみたり。

少年の目に映る「ゆきのひ」の光景が、エズラ・ジャック・キーツの詩情豊かなコラージュによって、楽しく、温かく、みずみずしく広がります。

 

1963年コルデコット賞受賞

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 1 ポスターデザイン出来上がりました。

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol. 1 のポスターデザインが出来ました。

 

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」vol.1 ポスター

 

「雪」をテーマにしたおはなし会といろいろな紙を切り貼りして作るコラージュのワークショップに合わせたデザインにしてみました。

 

只今、コラージュのためのさまざまな紙素材を用意しているところです。

これから、おはなし会やワークショップに関連する絵本など、紹介していきたいと思います。

 

参加申し込みの開始は11月17日(日)12時です。

その他、イベントに関するご質問等は随時受け付けております。

 

ぜひ、お気軽にご参加ください!

 

 

「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」の開催日時が決定しました!

開催日時:2019年12月15日(日) 

 午前 10:00〜12:00(幼稚園・保育園から小学校低学年のお子さまと保護者の方々)

 午後 13:30〜16:00(小学生と保護者の方々)

開催場所:ヒロロ3階「多世代交流室1」

参加無料

午前・午後とも先着24名様までの受付となります。お申し込みは当ウェブサイトの専用フォームをご利用ください。(申込受付:2019年11月17日〈日〉12:00~)
 

※参加時間帯とお子さまの年齢の組合せについてはご相談に応じます。お気軽にお問い合わせください。

※お申し込み1件につき、お子さま3名+保護者(大人)の方2名を最大人数とさせていただいております。

このイベントは「弘前市市民参加型まちづくり1%システム」対象事業です。

 

12月の「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ」のテーマは、紙を使ったコラージュによる雪の表現です。

 

雪をテーマにした絵本はたくさんありますが、そのなかでも、挿絵にコラージュの手法を用いたものを中心にとりあげます。『はらぺこあおむし』のエリック・カールや『スイミー』のレオ・レオーニなどは、紙を切り貼りしたコラージュで色とりどりの楽しいページを作り出していった代表的な絵本作家です。今回は、さまざまな色や素材の紙を使ってつくられた挿絵や美術作品を見て、その面白さや美しさ、奥深さを味わいたいと思います。

おはなし会&鑑賞会のあとは、絵本を読んだり挿絵を見たりしても、あるいは、ワークショップに参加してコラージュによる作品作りに挑戦しても、どちらの楽しみ方でもかまいません。ぜひ、お気軽にご参加ください。また、保護者の方のワークショップへの参加も大歓迎です。鑑賞会とワークショップでは、弘前大学美術教育学部の教員と学生たちが解説、また補助・アドバイスをいたします。(ワークショップに参加される場合は、汚れてもよい服装でいらしてください。)

 

クリスマスが近づいてくる12月なかば、弘前ではちょうど雪が積もりはじめます。これからやってくるにぎやかな冬の行事を連想しながら、カラフルでポップな雪の表現をお楽しみください。

 

とりあげる予定のアーティスト

挿絵作家:エズラ・ジャック・キーツ、エリック・カール、レオ・レオーニ、村山知義、tupera tuperaなど

画家:アンリ・マティス、パブロ・ピカソなど

 

0歳から大人まで みんなのコンサート 2月13日(木)11:00(開場:10:30)ヒロロ4階 市民文化交流館ホール

お子様や赤ちゃんをお連れの方も、そうでない方も、お気軽に、皆様お誘い合わせの上、お越し下さい。

客席の準備のため、できるだけ、事前に参加登録をお願いします。

ベビーカーのまま入場できます。
会場内には倚子席のほか、フロアマットを準備しています。場内は自由に移動して構いません。
授乳室、オムツ替えのできるお手洗いは、会場のすぐ隣にあります。
演奏中も自由に入退場可能です。(ドアの開閉はスタッフがお手伝いいたします。)
賑やかな曲ばかりなので、一緒に歌ったり踊ったりしてOK!
(なにかご心配なことがあれば、いつでもご連絡くだ
さい。)

ピアノで聴く世界の国歌
ピアノ演奏:宮本香織(弘前大学講師)
司会:朝山奈津子(同)

アメリカ:ラフマニノフによる《星条旗》
イギリス:ベートーヴェン「ゴッド・セイブ・ザ・キング」による7つの変奏曲
ポーランド:ショパン「ポーランドはいまだ滅びず」(ドンブロフスキのマズルカ)
フランス:リストによる《ラ・マルセイエーズ》

ほか (曲目は変更になる可能性があります。)

サッカーやオリンピックなどでおなじみの国歌は、昔から、クラシックの音楽会でも人気のナンバーでした。曲の成り立ちや、国歌になった経緯、歌詞の意味など簡単なお話を交えつつ、作曲家たちがピアノのために作った国歌に基づく作品を紹介いたします。

なお、本事業は 弘前市市民参加型まちづくり1%システム を活用して実施いたします。