Category: poco a poco アートのたまご

作:新美南吉、絵:どいかや『手ぶくろを買いに』あすなろ書房

    はじめて雪を目にしたきつねの子は、朝目をさますと「あっ」とさけんで母さんぎつねに駆け寄ります。「かあちゃん、目になにかささった、ぬいてちょうだい、早く早く。」母さんぎつねはびっくりしますが、外 …

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きくちちき『とらのことらこ』小学館

    とらの子のとらこが成長していく様子がとにかくかわいい! はじめはおかあさんのうしろでおそるおそるまわりを見ていたとらこ。 ちょうちょをつかまえることもできなかったとらこ。 それでもあるとき、よ …

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作:安房直子、絵:降矢なな『ひめねずみとガラスのストーブ』小学館

    遅ればせながら、今年は子年ということで――   風の子フーとひめねずみのお話です。 暗い冬の空のもと、風の子フーは「さむさむさむ・・・・・・」と震えています。なにかあたたかくなるもの …

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文:松居直、画:赤羽末吉『ももたろう』福音館書店

  日本の昔話と言えば『ももたろう』を真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。 桃から生まれた桃太郎が、元気に大きくなって、犬と猿と雉をお供に、お姫様をさらった鬼を退治しに鬼が島へーいつから知っていた …

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『ちょうじゅうぎが こどもびじゅつえほん』便利堂

  国宝の《鳥獣戯画》が幼児向け絵本になっています。平安時代のモノクロームの墨線で描かれた動物たちはユニークで、ほんとうに生き生きしています。楽しい絵にやさしいお話がつきました。   うさぎがおさるの …

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再話:おざわとしお、画:赤羽末吉『かちかちやま』福音館書店

  おなじみの「かちかちやま」。印象に残るのは機知に富んだ兎の行動で、さわやかな読後感すらあるような気がします。 表情豊かな動物の動きがユーモラスで目が離せない一方、昔日の日本の美しい風景描写にため息が出ます。 …

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演奏者紹介:宮本香織さん(ピアニスト)

「0歳から大人まで みんなのコンサート」出演のピアニストを紹介いたします。 宮本香織(みやもと・かおり) 青森高等学校卒業。お茶の水女子大学芸術・表現行動学科卒業、同大学大学院修了。 浅野清氏、小坂圭太氏他に師事。200 …

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作・絵:きくちちき『しろねこくろねこ』学研(Gakken)

    お互いを好きなしろねことくろねこの物語。くろねこの切ない気持ちとしろねこのやさしい一言。心に残る絵本。 墨による表現の可能性があますところなく示されています。モノクロームの世界に所々配された色 …

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文:大川悦生、絵:赤羽末吉『きんいろのきつね』ポプラ社

  狐にまつわるお話にもいろいろなタイプがありますがースケールの大きな化けぎつねのお話です。 平安時代の末頃、みかどにお仕えする女たちのなかに、「たまものまえ」というきれいな姫さまがいました。とてもきれいなので …

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作:安野光雅『かげぼうし』冨山房

  ひどい雪の降る寒い町に、マッチ売りの女の子が出てきました。ーおなじみの『マッチ売りの少女』のおはなしが、この絵本を通すと違った印象になっていきます。 野原のずっとずっと向こうには、ひみつのくにがありました。 …

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