テンペラ画のワークショップを開催します!

たまごの黄身を使って絵の具をつくる「テンペラ画」のワークショップを3種類企画しました☆

 今回のワークショップのテーマは「たまご」です!油絵具が確立する以前の ヨーロッパでは、絵画作品は卵黄と酢(ワークショップではりんご酢を使用します)で顔料を溶くテンペラの技法 で描かれていました。15世紀の初期ルネサンスの画家として名高いボッティチェ ッリもこの方法で制作しています。卵黄にはタンパク質が多く含まれています。 タンパク質は酢酸と結びつくことで固まる性質をもっています。この性質を利用した技法がテンペラです。  

 「混ぜ合わせる」という意味のラテン語 temperare に由来する「テンペラ」 の語は、天ぷらの語源ともされています。卵で粉を混ぜ合わせて作る天ぷらの衣 もヨーロッパの揚げ物料理に由来します。卵は、さまざまな意味で、ヨーロッパ 文化の根幹に位置付けられる材料です。

 

10月10日(月・祝)と16日(日)は「実験ワークショップ vol.03です。どちらかご都合のよい日にちをお選びください。

 

たまごの構造を探ったり、黄身を覆う「半透膜」の性質を深堀りしたりする化学実験を通じて、生命の誕生や維持に欠くことのできないたんぱく質の役割にせまります。午前中は実験、午後はテンペラ画制作を行うワークショップです。材料の性質をより深く理解しながら、「いきもの」(動物、古生物、地球外生命体などなど)をテーマに絵を描いていきます。B4サイズ(25.7cm×36.4cm)の石膏パネルを使用します。

 

時間:9:30-16:30  ※お昼休みをはさむので、お弁当などをご持参ください。

場所:弘前大学教育学部「理科共通実験室2」および「美術制作室」

対象:小学校5年生〜中学生 ※保護者のみなさまも制作できます。

参加費:一人500円

 

10月15日(土)と11月13日(日)は「絵本と絵画の鑑賞会+ワークショップ vol.10テンペラ画ワークショップ)」です。どちらかご都合のよい日にちをお選びください。

 

たまごの黄身に多く含まれる タンパク質に注目します。科学絵本や図鑑をもとに、生命の誕生や維持に必要なタンパク質から「いきものの歴史」へと視野を広めながら、 動物や古生物(もちろん恐竜も!)、地球外生命体(日本の宇宙探査機「はやぶさ2号」が小惑星リュウグウから持ち帰った砂にはタンパク 質のもととなるアミノ酸が含まれていました)などをテンペラ画の技法で描いていきます。制作方法については、小さなお子さまでも気軽に 楽しめるように、描き方を簡略化して色の重なりを楽しんだり、細かい部分には使い慣れたクレヨンなどの材料を使用したりするなど、年齢 や興味にそって工夫していきます。科学的知見と想像力を組み合わせながら、テンペラ画の世界をお楽しみください!やや古い時代のヨー ロッパの板絵制作の方法にならって、B4サイズ(25.7×36.4cm)の石膏パネルを使用します。

 

時間:9:30-12:30あるいは14:00-17:00 ※ご都合のよい日にちと時間帯をお選びください。

場所:弘前大学教育学部美術制作室

対象:幼稚園・保育園生〜中学生(中学生は10月15日のみ) ※保護者のみなさまも制作できます。

参加費:一人500円

 

10月2日(日)は「写本挿絵ワークショップです!

 

まだ紙が普及していなかった中世のヨ ーロッパでは、修道院などを舞台に羊皮紙をつかった写本が制作されていました。そうした写本には細やかな挿絵が色彩豊かに施されている ものが多く残されています。このワークショップでは、そんな写本挿絵制作を体験します。羊皮紙(羊皮)を貼ったA5サイズ(14.8×21cm) の木製パネルを使用します。祈祷書などの挿絵として描かれた写本挿絵の様式は、15世紀末ごろになると写実的な植物描写を示すものへと変 化していきます。いくつかの写本挿絵の作例を鑑賞しながら、オリジナルな画風でちょっと特別な絵画制作をお楽しみください!参考として 小さめのお花もご用意します。

 

時間:10:00-16:30  ※お昼休みをはさむので、お弁当などをご持参ください。

場所:弘前大学教育学部美術制作室

対象:小学校4年生〜中学生 ※保護者のみなさまも制作できます。

参加費:一人1000円

 

☆どちらのワークショップも、お申し込みは2022年9月17日(土)12:00からとなります。

こちらのページからお申込みください。

 

 

 

 

 

※全てのワークショップで、感染症対策を行います。受付での検温・手指の消毒・マスクの着用(着用できないご事情がある場合には考慮し、対応策を行います)にご協力ください。また、37.5度以上の発熱がある場合には参加をお控えいただくこととなります。

 

テンペラ画の世界をぜひお楽しみください!!