アートワールドひろさき
作:マリオン・デーン・バウアー作、絵:リチャード・ジョーンズ、訳:横山和江 『キツネのはじめてのふゆ』すずき出版
雪がひとひら降ってきました。
森ではじめての冬をむかえた子ぎつねに、仲間たちはこの季節の過ごし方を教えます。
ところがどの過ごし方も子ぎつねにはあまり合っていないようです。
そうして、はらはらと落ちる雪の上に寝そべって考える子ぎつねの前に現れたのは――
静かに雪が積もっていく森の様子とそこに暮らす動物たちがやさしい。
そして子ぎつねの表情が愛らしく微笑ましい。ほっとする絵本です。
コラージュではありませんが、樹々や草葉、動物たちの描写には切り絵のヒントがたくさん詰まっています。