ある日、ねずみのアレクサンダは、人間にかわいがられて過ごすぜんまいねずみに出会います。「自分はいつも追いはらわれてばかりなのに」と落ち込むアレクサンダに、ぜんまいねずみは、庭のこみちのはしのしげみに生き物をほかの生き物に変えることのできる魔法のとかげが住んでいることを伝えます。アレクサンダはさっそくとかげに会いにでかけていきます。一方、ぜんまいねずみの運命は、新しいおもちゃのせいで大きく変わろうとしていました。・・・
レオ・レオニがさまざまな色、柄、素材の紙を用いて描いたページの一枚一枚は、ときに明るく活気にあふれ、ときに繊細で美しく、またときにキュビスムのパピエ・コレの手法を思わせる大胆さを併せ持っています。――コラージュ表現のさまざまな魅力が詰まった絵本です。