「暗室」を意味するカメラ・オブスクラ。レンズとスクリーンの付いたこの装置は、1569年にイタリア人ジョヴァンニ・バッティスタ・デッラ・ポルタが初めて作ったと考えられています。レンズを通して外にあるものを映し出す小型の箱のような形状のそれは、19世紀に登場するいわゆるカメラの出発点となりました。
このワークショップでは、1日目(9/16)レンズの焦点距離と光の量がポイントとなるカメラ・オブスクラの簡易版をダンボールで作成します。レンズが外にあるものを写し出す原理やカメラ・オブスクラの仕組みについては、弘前大学教育学部の櫻田安志先生(技術)による解説がありますので、疑問に思ったことは積極的に聞いてみましょう。2日目(9/23)は、カメラ・オブスクラに写し出された画像をキャンバスに描いていきます。17世紀のオランダでは、カメラ・オブスクラが写し出す画像をもとに静物画が制作されていました。あのフェルメールも使っていたかもしれないと言われています。そんな17世紀を意識して、自作のカメラ・オブスクラを通して、キャンバスにアクリル絵具で描く静物画に挑戦します!(アクリル絵具は油絵具の代用です。油絵具は乾くまでに時間がかかるため、今回は速乾性のあるアクリル絵具を使用しますが、油絵具と同様の効果を得ることができます。)
できあがった作品は10月に予定している弘前れんが倉庫美術館内市民ギャラリーの作品展に出品予定です。
とき:9月16日(月・祝)と9月23日(月・振) 9:30-12:30/14:00-17:00
※二日間のワークショップです。午前か午後、ご都合のよい時間帯をお選びください。
場所:弘前大学教育学部4階美術制作室(駐車場あり)
対象:小学校3年生〜中学生と保護者のみなさま
※お子さまのみでのご参加も可能です。
※保護者のかたも制作できます。
参加費:1000円