10月から11月にかけて行ったテンペラ画に関するワークショップで制作した作品の展覧会です。
テンペラ画は卵の黄身とお酢で顔料を溶いて作った絵具で描く描法で、ヨーロッパでは中世からルネサンスの時代にかけて広く行われていました。この古典技法に挑戦した子どもたちの作品が一堂に介します!卵の黄身にはタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質には酢酸と結びつくと固まる性質があります。テンペラ画ではこの性質を利用して、顔料を地に固着させます。絵具が乾くと少しマットな質感になり、色が鮮やかに発色します。その後、作品の保存を考慮して艶のある透明なワニスをかけると、さらに独特な風合いに変化します。
他方、タンパク質は生き物の身体の形成にも欠かせません。そこで、ワークショップでは描くテーマを「生き物」にして、制作を進めました。できあがった作品を見渡してみると、そこには、古生代から現世までの生き物たちの世界が広がっていました。
子どもたちが描きだした動物界(アニマリア)をぜひお楽しみください!
時:11月30日(水)〜12月5日(月)
9:00-17:00(12月2日・3日は21:00まで)
場所:弘前れんが倉庫美術館2階「市民ギャラリー」
観覧無料
※駐車場はございません。お車でお越しの際は、近隣のコインパーキング等をご利用ください。