「おとうとうさぎ」シリーズの一冊。スウェーデンの絵本です。
水遊びが苦手なおとうとうさぎ。それでも、にいさんとねえさんと一緒に「不思議の海」にやってきました。二人は魚とりに夢中です。おとうとうさぎにも「ねえ、いっしょにやらない?」と声をかけますが、「うーん、やめとく。みずにはいるの、すきじゃないから」とおとうとうさぎは断ります。すると、にいさんうさぎは、「こわいんだろ?よわむしだな!」とからかいました。怒ったおとうとうさぎは、わざと海に飛び込んで、怖がりではないことを見せようとしました。これをみたにいさんうさぎは、「おばけイカに、きをつけろ!」とからかって、おとうとうさぎを怖がらせては大笑い。
ところが、このあと、にいさんうさぎとねえさんうさぎは本物の「おばけイカ」に連れ去られてしますのです。こうして、水が怖いおとうとうさぎの、海の中の冒険がはじまります。そこにはこわい魚がいっぱい!おとうとうさぎは、おばけイカから無事ににいさんとねえさんを助けることができるのでしょうか?―
まるでマンガの構割りを見ているかのようなページ、絵本特有の大きな大画面を活かした構図のページ・・・と、ページをめくるたびにさまざまな楽しい画面が飛び出してきます。デフォルメされたうさぎや魚たち、そしておばけイカの表情や動きが、いきいきとしていて、コミカルで、テンポよくわくわくしながら読み進められます!ペン描きのはっきりとした黒い輪郭線が、特有のアクセントなっていて、ポップな印象を強めています。とにかく楽しい絵本!
※この投稿の画像は、出版社の許可を得て掲載しているものです。無断転載はご遠慮ください。