午前の部では、まず、『ねずみのすもう』(文:神沢利子、絵:赤羽末吉、偕成社)と『やさいのおにたいじ』(作:つるたようこ、福音館書店)のおはなしを楽しんだあと、少し古い時代の本や絵巻に描かれたねずみのおはなしの挿絵を紹介しました。
このあと、絵本の挿絵を描くワークショップに移る前に、試作品を作ってもらった弘前大学の大学院生とイタリアから来ている留学生に、それぞれの挿絵を紹介してもらいました。
いよいよワークショップのスタートです。作業に入る前に、まずあらかじめ用意しておいた絵本の表紙の中からそれぞれ一つを選んでもらい、その中身を描いていくというものになります。
挿絵に使ったのは、筆ペン二種(黒い墨液の極細サイズのものと薄墨の中サイズのもの)、水筆、顔彩、水性色鉛筆、水性クレヨンです。会場に水場が無かったため、水をたくさん使わなくても水彩画のような挿絵になる方法を考えました。同じ材料ですが、線の太さや動き、色の使い方でそれぞれにちがった味わいの作品でできあがっていきました!