学生実験の指導書をコレクションしています

学生実験の指導書(いわゆる「実験テキスト」)を集めています,という話です.特に私の業務と関連の深い,物理学系の専門基礎科目のものを中心にコレクションしています.おっと,そんな予算が職場から降ってくるはずはないので,なけなしの貯金をはたいて購入しています.

コレクションの紹介は別の機会に譲り,ここでは実験テキストの入手方法について語ってみます.

実験テキストの入手

そもそも実験テキストを学生に頒布する方法は,おおよそ以下の3つに分けられます.

  1. 一般の書籍(ISBNが付与されたもの,の意)として出版し販売する.たとえばインターネット上の通信販売などで誰でも購入できる.
  2. 大学内(大学生協の購買部など)でのみ販売する.現地に行けば誰でも購入できる.一般の書籍ではないことが多いが,一般の書籍でもこの扱い方になることがある.
  3. 初回授業の中で販売/配付する,もしくは受講者専用Webサイトからダウンロードしてもらう.受講者でなければ入手できない.

このうち,3番のパターンで頒布されるのものについては,非受講者が入手することは困難です(大学近隣の古書店に流れたりするのかもしれませんが,それらを探索する域には私は達していません).受講者が少ない科目(大学や学部の規模の他に,科目の専門性の高さも影響する)ほど,このパターンになる可能性が高いです.

1番のように一般の書籍として流通しているものが,もっとも容易に入手できます.特に学術図書出版社で出版されているものが非常に多いので,そこからチェックしてみるといいでしょう.

2番のパターンはいささかマニアックになります.言ってしまえば当該大学内の店舗に行くだけなのですが,学期初頭の教科書販売期間(特設の売場が設けられる期間)でなければ取り扱いがない場合があります.また最近は事前にWebなどで申し込んでから店舗で受け取る,という方法がとられている大学があります.その場合,飛び込みで購入することができない可能性があります.当然ながら,店舗の営業日にも注意する必要があります.普段は平日しか営業しない店舗でも,教科書販売期間に限って土曜日も(日曜日も?)営業する場合がありますので,平日に動きにくい人にとってはそこが狙い目になります.

上記のどのパターンに該当するかは,通常は当該科目のシラバスに記載されています.シラバスはWeb上で公開されていますので,家(や職場)にいながらにして,これらのチェックができます.いくつかシラバスを覗きながら,実例を見てみましょう.

  • 群馬大学理工学部 基礎物理実験:「実験ガイダンス時に、実験手引書を配布する」とあります.これは3番のパターンになります.
  • 鳥取大学全学共通科目 物理学実験演習:「教科書:物理学実験(鳥取大学物理学教室編)」とありますが,同書はWeb検索ではなかなかヒットしませんので,一般の書籍ではないと推測されます.つまり,2番のパターンでしょうね.
  • 山口大学共通教育 物理学実験A:教科書として,東京教学社の「基礎物理学実験」が指定されています.この本にはISBNが付与されており,Web上の通信販売でも購入することができます(扱っているのはA社だけのようですが).1番のパターンと言っていいでしょう.

番外編としては,インターネット上に公開する意図があるのかないのかよくわからないような実験テキストのファイルが検索エンジンのクロールを受けていて,検索時にヒットすることがあります(かなり古いものがヒットすることもあります.Webサーバ上の公開コンテンツを一度見直してみませんか?).

弘前大学の実験テキストを手に入れるには

私以外にそんな嗜好を持つ人がいるかどうかわかりませんが,念のために本学の理工学部で開講されている「基礎物理学実験」の実験テキストについて記しておきます.

弘前大学にはなんと出版会があり(大学出版部協会のメンバーをご覧頂くと,それが地方の国立大学として希有なことであることが実感できます),基礎物理学実験の実験テキストはそこから出版されています.ISBNが付与されていますので,国立国会図書館には所蔵されているはずです.ただし販売は弘前大学生協の店舗でのみ行われているようですので(しかも常時販売されているものではなく,教科書販売期間のみの取り扱い?),前節の2番のパターンになります.

そしてこれも異色なのですが,ほぼ同じ実験題目のコンテンツに対して,学科毎に実験テキストが出版されています(総論の部分が異なっていたり,収録する題目が取捨されていたりする).コンプリートを目指す方は是非5学科の実験テキストを購入してみてください.

他にも,電子系や機械系の専門科目の実験テキストも出版会から出版されています.こちらも同様の方法で入手できます.