物理量を表記する場合には,斜体(イタリック体)を使うことになっています.では,物理量につく添字は斜体でしょうか?立体でしょうか?
これに関する1次ソースは,JIS Z8000-1(あるいはそれのもとになっている ISO 80000-1)になると思います.その7.1.2項から引用します.
添字の印刷については,次の原則を適用する。
- 物理量又は順序数のような数学的変数を表す添字は,斜体で印刷する。
- その他の,例えば単語又は数を表す添字は,ローマン体(直立体)で印刷する。
その後に例示が続いていますが,たとえば定積比熱を表す CV の添字 V は体積という物理量を表す文字なので斜体を使います.一方で,単に点Aを流れる電流という意味で IA のように添字を使う場合は,物理量という意味はないので直立体を使います.
余談になりますが,JISの規格本文については日本工業標準調査会のサイトから検索・閲覧することができます(現在有効なものに限る.閲覧のみ可能で印刷などは不可).