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球対称な3次元空間は必ず共形平坦か?

定曲率3次元空間は共形平坦であることは簡単に証明できそうだが,球対称な3次元空間は必ず共形平坦か,証明できそうにない。どっかにそういう定理とか,ありますかねぇ。

例えば,球対称なシュバルツシルト計量の空間部分

d2=dr21rgr+r2(dθ2+sin2θdϕ2)

は,(「場の古典論」など多くのテキストの練習問題にあるように)

r=ρ(1+rg4ρ)2

とおけば

d2=(1+rg4ρ)4(dρ2+ρ2dθ2+ρ2sin2θdϕ2)

となる。この時の ρ,θ,ϕ は等方球面座標と呼ばれるらしい。また,

x=ρsinθcosϕy=ρsinθsinϕz=ρcosθ

で定義される等方デカルト座標(「場の古典論」では「等方的ガリレイ座標」と書いている)x,y,z を使えば

d2=(1+rg4ρ)4(dx2+dy2+dz2),ρ=x2+y2+z2

となるだろう。

また,FLRW 計量の空間部分も球対称であり,

d2=a2(t)(dr21kr2+r2(dθ2+sin2θdϕ2))

は,

r=R1k4R2

とおけば

d2=a2(t)(1k4R2)2(dR2+R2(dθ2+sin2θdϕ2))=a2(t)(1k4R2)2(dX2+dY2+dZ2),R2=X2+Y2+Z2

となる。

シュバルツシルト計量も FLRW 計量も,空間部分は共形平坦にできるので,何か,球対称=共形平坦みないな定理があってもよさそうなのだが,どうでしょうか。