タイトルの通り、技術英検を青森で受験した、という昔話です。
もう少し詳しく述べると、2021年6月12日に行われた第126回試験を、青森市で受験してきました。
このときの公開試験会場は青森、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡に用意されました。青森が異彩を放つように見えてしまうのは偏見でしょうか。
※現在では3級と2級の試験についてCBTが導入されているものの、1級以上を受験できる公開試験会場は全国10カ所程度に限られており、当然の如く青森県には1つもありません(学校などの団体受験の会場はあるかもしれません)。
技術英検とは
正式名称を「技術英語能力検定」と言い、英語による科学技術コミュニケーションの能力を検定する試験です。3級、2級、1級、プロフェッショナルの4クラスで試験が行われます。
現在は一般社団法人日本能率協会により実施されています。2021年当時は、公益社団法人日本技術英語協会により実施されていました(が、2022年に同協会が日本能率協会に吸収合併されたことにより、試験の実施事業も継承されました)。
大昔(2019年度まで)は「工業英検」という名前で実施されていました。2020年の第124回から「技術英検」として実施されるようになり、名前の他にも級区分が変更になっています。その際に級のインフレが起こっており、たとえば技術英検の2級は工業英検の3級に相当する旨が明記されています。人事担当者は要注意ですね。
なお、冒頭でも述べましたが現在は3級と2級の試験についてCBTが導入されており、「(ほとんど)任意の日に」最寄りのテストセンターで受験できます。弘前市では、I・M・S弘前とキャリアスクール・ソフトキャンパス弘前の2カ所にテストセンターがあるようです。1級以上の試験については、従来通りのPBTベースの試験となります。本記事では、PBT試験の試験会場について述べています。
技術英検と私
工業英検とか技術英検は頭の片隅では気になっていましたが、受験したことはありませんでした。2020年にオンライン開催された機器・分析技術研究会に参加したのをきっかけに、技術英語について学ぶオンラインコミュニティに遊びに行くようになり、受験を真面目に考えるようになりました。
そんな矢先に、2020年11月に行われる第124回試験が青森県内で受験できることを知って、申し込んだのでした。その回は全国7カ所の(通常の?)会場の他に、5カ所の高等専門学校が会場として用意されており、その一つが青森県の八戸工業高等専門学校でした。団体受験の会場を一般受験者にも開放したという感じだったのでしょう。
しかしその時期に青森県内でも新型感染症が広がり出しました。それゆえ実施団体から個別に連絡があり、受験のキャンセルを余儀なくされました。
電話連絡だったゆえ記録が残っていないので、おぼろげな記憶と勝手な推測が混ざりますが、会場となる八戸工業高等専門学校の都合で学外の受験者の立ち入りをお断りしたいということだったのではないでしょうか。当該回の試験を他会場で受験する選択肢が提示されたかどうかは記憶が定かではありません。
翌春(翌初夏?)の第126回試験の青森会場は、その補填の意味合いでその回限りで設けられたものだったのではないかと推測します。私の受験欲はまだ萎えていなかったので、改めて受験の申し込みを済ませました。
受験してきた
第126回試験は無事に受験することができました。会場はあのアスパムの会議室です!もともとの八戸市だった会場が青森市になったのは弘前市民にとっては嬉しいですね。私が受験したのは1級ですが、青森会場での1級の受験者は5人だったと記憶しています。そして(青森会場では)1人か2人しかいなかったはずの合格者の集合に属することができました。
余談
主催側都合の受験キャンセルということで、そのお詫びと称して技術英語の学習書が送られてきました。中山裕木子先生の技術系英文ライティング教本(2024年に改訂版が出版されていますが、このとき送られてきたのは当然ながら初版でした)なのですが、これが控えめに言って最高でした。「読み手に内容を伝える」という技術系英文の目的を達成するための3C(Correct,Clear,Concise)の原則を説明した後に、冠詞や分詞構文などの文法要素をピックアップしながら、3Cを実現するための使いどころなどが述べられています。私はこれまで技術系英語についてきちんと学んだことはなかったのですが、この本を読んで技術系英文とはこういうものなのか、と目からウロコが落ちた気分になりました。高校まででそれなりに(「弘前大学への入学を認められる程度には」、の意)英語を学習してきた理科系大学生にも推奨したい一冊です。
青森県内のいくつかの大学図書館には所蔵されているのですが、弘前大学附属図書館には所蔵されていません。