SPSSで学ぶ医療系データ解析

対馬 栄輝 著
東京図書株式会社本書の紹介ページ
B5変形判・292ページ・3,456円
ISBN 978-4489022586
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SPSSで学ぶ医療系データ解析(初版,2007)
★2007年10月14日 全国大学生協書籍売上集計システムではベスト36位にランキングされました.

ロテ職人の臨床心理学的Blog紹介されました.有り難うございます.
書棚ドットコム医学・医学哲学 07/06年で,1位になりました.

 

本文掲載データ

●SPSS形式データ(zip)※MEGA VPNサーバーを使用しています

※パソコンによる実践データ解析-SPSSによる統計的解析の基礎-とも共通です.

●Excel形式に変換したデータ(zip)

※zip解凍用のソフトはこちらからダウンロードして下さい.

★注意
 このデータを他の出版物・Webサイトなどに転載するには著作者の許可が必要です.また,このデータを用いてソフトウエアから得られた成果についても同様です.

補足・サポートページ

 本文の訂正,追加事項などは随時ここに掲載致します.

著書に関する質問(掲示板)

便利ツール

データ並べ替えマクロ

 列ごとに変数を並べた反復測定形式のデータを1元・2元配置分散分析用に並べ換えるEXCELマクロです(オプションとして反復測定要因の分散分析が出来ないときに使用).
 ※弘前大学医学部保健学科事務部学務グループの浅利 覚 氏によるご協力を得て作成していただきました.

VALUE LABELSの作成

 値ラベルをSPSSで入力する際,変数が多いときは一回一回クリックして入力するのは大変です.
 このEXCELシートで作成すれば,シンタックスコマンド(本書第1章参照)へコピー&ペーストできます(EXCELマクロをうまく使えないので,つたない関数で作成しています).

相関係数の信頼区間・2つの相関係数の差の検定

 SPSSでは出力できない相関係数の信頼区間,差の検定を算出します.

検出力分析,効果量(effect size)を求めるソフト

G*power(フリーソフト)

一部の使用方法は, こちらを参照.

effect sizeの計算について

Excelファイル

効果量dとrの換算

Excelファイル

Shafferの多重比較法

Excelファイル

SPSSで解析できない手法の補足

本書で取り上げているフリーソフトRの使用方法については,こちらを参照.改変Rコマンダーの使用が便利です.

本書の概要

研究をする,論文を書く…といったとき,かならず面倒になるのが統計解析です.検定をやってみたいが,どうしたらいいかと思い立って,統計学の本を買います.できるだけ簡単な本を…と読んでも,理論や面倒な計算式で目的とする検定手法の理解に行き着くまでに挫折してしまうという経験経験があります.
理屈はともかく,解析だけ行えればよい,と考えて検定手法の適用だけを理解し,あとは統計ソフトのマニュアル通りに,というのが手っ取り早いと感じるようになります.統計ソフトは無料のものも様々ありますが,信頼のおける統計ソフトでないと結果が怪しいなどの問題もあります.著者もいろいろと試してきた結果,大学・研究機関で多く利用されているSPSSが最も良いと結論を出しました.
ところがこのSPSSには詳しいマニュアルがありません.幸いにも市販のSPSSに関する本でわかりやすいものが沢山あります.書いてあるとおりに進めると,簡単に検定ができるようになります.これでだいぶ楽になるのですが,見よう見まねで進めた結果の読み方は,果たしてどのように解釈していけばよいか,理屈もわからないので判断できません.見よう見まねで使った統計手法は,そもそも適用を間違ってはいないだろうか?という疑問も沸いてきます.これらをまとめると,以下のような要望が生まれてきます.

①統計学の基礎理論は非常に重要だと考えるが,簡単かつ必要な分だけ書かれてあればよい.
②仮に基礎知識の部分を読み飛ばしたとしても,さしあたり検定手法の要点は押さえてある.
③SPSSの操作に関する解説は,しつこすぎるぐらい丁寧な方がよい.
④出来れば例題を取り上げて,操作手順を説明している.
⑤解析結果の意味を解説しており,さらにどうやって判断すればよいか,明確に書いてある.
⑥統計解析の適用上の注意点が書かれてある.

これらは,多くの初学者から意見を取り寄せた著者の経験から出てきたものでもあります.こうした理想にかなった本がないかと考えて,自分で書いてしまいました.理論の部分は,やはり省けないところもあったのですが,そうした難しい部分は読み飛ばしたとしても,わかるような内容を心がけました.SPSSの出力結果は他の統計ソフトよりも情報量が多いので,仮に他の統計ソフトを使っていたとしても結果の読み方,判断の仕方は応用活用でき,また注意点などは役立ちます.多少文章が多くなっていますので,じっくり読めるならそれに超したことはありません.面倒は御免…ということで,図だけを眺めていっても検定は行える内容にしてあります.もちろん医療系(例題として医学的データを活用しており,取り上げた手法が医療系で使われる内容に偏っているというだけであって)にかかわらず,あらゆる分野の統計解析で基本となる共通の内容にしてあります.
もとは著者が4~5年かけて作成した,大学生1,2年生用のテキストです.平均の計算すら知らない大学生でも,一通り行って結果は出力できるようになっています.必要なところは本文を読み直せば,最低限の知識は身につきます.これから統計学を知りたいという超初学者から,多少検定の意味はわかっているが,適用などの理解が出来ていない人向けです.是非ご一読下さい.

◎目次は本書の紹介ページ参照