令和3年7月15日(木)に三戸町役場にて、相互の密接な連携と協力により、地域の課題に迅速かつ適切に対応し、活力ある個性豊かな地域社会の形成と発展に寄与することを目的として、青森県三戸郡三戸町との包括的な連携協定を締結しました。
締結にあたって、松尾 和彦 三戸町長から、「三戸町は古くから県南地方の農場として栄えていたが、現在は高齢化や人口減少をはじめ、町の主産業である農業の担い手不足等の多くの課題を抱えている。本包括連携協定に先立ち実施している「長期的な気候変動と作物の生育に関する研究」では、地球温暖化の気候変動における主要農作物の栽培適性についての評価に加え、有利に栽培可能な農作物の考察を行い、将来に希望を持てる農業を模索する当町としては今回の研究結果に期待をよせており、弘前大学の研究・地域貢献活動で培ってきた多くの成果を、産業や文化、健康、医療、福祉そして教育等の数多くの分野で展開することにより、活気あふれる住みよい町づくりが実現されるものと確信している」旨の挨拶がありました。
引き続き、福田 眞作 弘前大学長から、「弘前大学は「世界に発信し、地域と共に創造する」をスローガンに、地域活性化に寄与する教育・研究を通じて、自治体や企業、地域の団体と共に地域課題解決に向けた社会連携・地域貢献に取り組んできた。これを確実に実現するために包括連携協定を締結し、多くの市町村と連携調査研究事業を展開している。今回の三戸町との包括連携協定においては、「長期的な気候変動と作物の生育に関する研究」をテーマに連携事業を推進するとともに、様々な分野において地域活性化のお手伝いをさせていただきたい」旨の挨拶がありました。
当日は新聞社やテレビ局など3社が取材に訪れ、本件に対する関心の高さが伺えました。締結式には、三戸町から松尾町長ら9名が、弘前大学からは福田学長ら6名が出席した。本学と青森県内市町村との包括連携協定締結は今回で15件目,八戸サテライト管内で5件目、八戸サテライト管内で5件目に当たります。