園長より

 本園は,教育学部の附属幼稚園として次のような使命と役割を持っています。

 第一に大学学部の教育・保育に関する研究に協力すること,第二にそれらの研究協力を基にした実験的・先導的な教育課題へ取組み,その成果や知見を社会へ還元すること,第三に教員養成のための教育実習を実施すること,第四に本園のみならず地域の幼稚園も含む現職教員の研修の機会と内容を提供することの四つです。これらの使命と役割を果たすべく,本園は学部教員の指導支援,協力を得ながら日々,研修,研究を積み重ねています。その先導的な取組の一つとして,本学部附属の四校園(幼,小,中,特別支援)が連携して学習支援室(呼称:ぴあルーム)を設置し,専門性の高い担当教員が発達や学習等に関する相談,支援を適宜行える体制を整えています。このことで,子ども一人ひとりの特性に応じた教育・保育がより適切に実践できるようになりました。そして,保護者の方々が安心して子育てをしていただけることに繋がっています。

 これらの取組は子どもの健やかな成長・発達を願ってのことです。全ての教育,研究活動の中心は子どもであることは言うまでもありません。

 このような本園の保育は,好きな遊びの中で子ども自身が気づき,考え,判断,行動することを大切にしています。すなわち,保育の本質は教え込むのではなく,子どもがもつ力を引き出し,その力を生活の中で上手に生かせるように繋ぐ手助けをすることだと考えています。

 近年,「保育の質」が注目されるようになり,新たな保育の在り方が模索されています。しかし,いかに時代が変わろうとも,また,社会のニーズや価値観が変容しようとも,子どもの力を引き出すという保育の本質を見失わず,そして,その本質に本園の取組で蓄積された知見と先導的な理論を程よく織り交ぜながら,より「質の高い保育」を目指して一層の努力をして参ります。皆様のご理解とご協力,また,ご指導,ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

 

弘前大学教育学部附属幼稚園
園長 上之園哲也