2024年オープンキャンパス

本日は大学のオープンキャンパスが開催されました。

当研究室は、バッタとカマキリの餌やりを体験してもらうという企画をおこないました。

昆虫に興味がある生徒さんにたくさん来場してもらって、大変良かったです。

 

当研究室に所属するには、「生物学科」ではなく、「食料資源学科」を受験する必要があります。

「昆虫の研究をしたいけれども、生物学全般を学びたい!」という生徒さんには、受験の段階で難しい判断を迫ることになってしまいます。

昆虫学は農学と生物学のどちらもカバー範囲で(一部、分子生命も)、私は農学に重きを置く学科の方に所属しています。

大変心苦しいですが、しかたないですね。。すみません。

喜界島にてライトトラップ

7月21日〜7月24日は、再び喜界島に出張しました。

今回は、白神センターの博士学生の富永くんと、当研究室の渡邉くんが同行してくれました。

こんな感じでライトトラップで昆虫採集をしました。

*各採集地点で、役場・自治会・土地の所有法人などの許可を得て実施しています。

ライトトラップの際には、関係企業に所属する方々が親子連れでいらっしゃるなどしたため、富永くんの昆虫解説がおこなわれました。

いろんなプロジェクトで、渡邉くんを連れ回してしまっていますが、今回の採集を経て、弘前大・学生の生き物採り御三家、廣田竜王、森井名人、富永王位全員とコラボ採集したことになります。

おめでたいなと思っていたら、実はまだ有力者がいて、御三家ではなく四天王だったようです。そのうちその学生ともコラボしないといけないですね。

 

さて、今回も喜界島のいくつかの地点を回りましたが、どこに行ってもトノサマバッタが多数いました。

成虫、老齢幼虫、中齢幼虫、若齢幼虫とどのステージのものも多くみられたため、多化性なのでしょうね。

しかし、これまでの喜界島訪問でこれほど多くのトノサマバッタを見かけることはなかったように思います。

緑よりも茶色のバッタがとても多かったです。

上の写真のように、アルビノのように白い個体がたくさんいたし、黒い個体もいました。

*黒い個体は群生相バッタだと間違えられることが多いですが、孤独相バッタです。群生相バッタの色は黒ではありません。

 

ピンクの直翅もちゃんといました。

 

樹木が傷つけられて樹液が出ていましたが、サイカブトの仕業かな?

 

今回の出張でも、色々と進展がありました。

バッタの話@朝の番組

バッタの体色に関する取材があったので、環境の制御について色々と話しました。

TBSテレビのTHE TIME, で放送される(た?)そうです。

この分野の研究は、社会の役に立たない研究だと思われがちなので、需要があるのは嬉しいことですね。

しかし、現在は大学でも、「社会にインパクトを与えます!」と言いづらい系の研究をやりにくくなっていると実感することが多々あります。

 

一方で、昆虫学の研究が、専門性が深くなり一般の人が全く理解できない研究ばかりになってしまうのは、社会還元的な面でどうなのだろうという問題意識もあります。

素朴な疑問に向き合う系の研究も必要ですよね。

バッタの色@陸奥新報

青森県内でもピンクのバッタが見つかったという話があり、取材に答えました。

2024.6.22の陸奥新報に掲載されています。

「遺伝子に変異が入って、通常とは異なる色になっているんですよね?」

みたいな問い合わせが色々なところからあるため、おそらくそうではなくて、環境に対する応答反応の一種ではないかという見解を述べています。

専門用語を使うと、ホモクローミーのような現象ですね。

 

しかし、新聞にはこういった日々のほのぼのニュースがあるとよいですよね。

同日の本紙にはマツムシの話も載っていて、良い感じでした。

親子体験学習のイベント

表題のイベント、今年度も協力しました。6/15(土)

出張から戻ってきた日の翌日、急速に喉の調子が悪くなり、あっという間に体温は39℃オーバーに。。

二日後に本イベントが控えていたため、どうしようかと焦りました。

しかし、当研究室の学生さんたちの助けがあり、なんとか昆虫採集を実施することができ、よかったです。

みなさん、ボランティアでやっている取り組みなので、無理なくできたらよいですね。

2024年度最初の喜界島

今年度も喜界島のプロジェクトを続けており、6/9-12の間出張していました。

今回は、オオゴマダラを紹介します。

成虫も優雅なのですが、蛹も黄金でかっこいいです。

写真は羽化直前の蛹と羽化直後の成虫です。

ご覧あそばせ。

 

 

ピンクの幼虫はピンクの成虫に。。

先日のピンク幼虫は無事羽化して、ピンク成虫になったようです。(山梨県での出来事)

以下、WEB記事になりました。

https://www.nhk.or.jp/kofu/lreport/article/001/17/

 

エノコログサはピンク色の部位があるケースがあるので、意外と隠蔽的に紛れることができるのかもしれません。

 

追伸: 5時台と6時台のおはよう日本でも少し取り上げられるようです。

バッタの体色についての解説

バッタの体色に関する解説をNHK甲府放送局の番組でおこないました。

当研究室の小関くん撮影のバッタの写真も登場するかも?

5月27日(月)の「Newsかいドキ」で放送される予定です(山梨県のニュース番組)。

NHK NewsWEBやNHKプラスでも配信される予定なので、私もチェックしてみます。

宮城大学へ!

5月11-12日は講義のために宮城大学にお邪魔しました。(非常勤です)

日曜日の大学はなかなか趣深いもので、じっくり大学設備を見られてよかったです。

ただ、仙台国際マラソンと日程が重複してしまい、ホテル代が高くなったのが悔やまれます。

次の機会があれば、日程をちゃんと確認します。。

 

3月は学会シーズン

研究成果を学会で発表することは、研究機関にとって重要な任務です。

しかし、生き物を扱う系の研究室では、学会期間中の世話をどうするかというのが大変悩ましい問題だと思います。

本当は、大人数で学会参加ができれば楽しいのでしょうけど、この理由でなかなかそういうわけにはいきません。

特に最近は、大講座制の大学が多いでしょうから、1研究室のメンバーが少なくて大変でしょうね。

(大講座制自体は良い仕組みだと思っています)

 

私自身は、3月25日に日本農芸化学会のシンポジウムで昆虫とカロテノイドについてお話しするつもりです。

そして、3月30日には日本昆虫学会と日本応用動物昆虫学会の合同大会にてカマキリ研究を渡邉くんがポスター発表することになっています。

良い反響があるとよいなぁと思います。