「臨床検査技師」という職業をご存じですか?

医師や看護師はみなさんに馴染みのある職業ですが、臨床検査技師という職業はあまり知られていないようです。それでは一体、臨床検査技師は医療現場でどのような役割を果たしているのでしょうか?

皆さんは一度は病院にかかったことがあるはずです。誰しも生まれるとすぐに何らかの先天性の異常がないかなどの検診が行われています。臨床検査は、患者から採取した血液や尿、便、細胞などを調べる「検体検査」と、心電図や脳波など患者を直接調べる「生理機能検査」の2つに大きく分けられており、体調がすぐれないときに病院で行われるのはもちろんのこと、普段異常がなくても健康診断や献血の際などにも行われています。

近年では副作用の少ない抗がん剤や治療薬が開発されていますが、これらの薬の投与についても事前に臨床検査で適用の有無を測定することが必要不可欠となっています。また臨床検査は皆さんの身の回りでも妊娠検査や血糖値測定などご自身で測定できる検査キットも開発・市販されており、健康増進に役立てられています。

弘前大学医学部保健学科検査技術科学専攻では専門医療技術者である「臨床検査技師」の育成を通して地域医療への貢献を目指し、日々新たな検査試薬や検査機器の研究開発など次世代の臨床検査技術の研究開発や教育に取り組んでいます。