会の沿革

弘前大学人文社会科学部同窓会(旧人文学部同窓会)の沿革

弘前大学人文学部同窓会初代会長(現人文社会科学部同窓会顧問)
千代谷 満

1999年5月31日弘前大学は創立50周年を迎えました。そして6月5日には、弘前文化センターにおいて創立50周年記念式典及び記念学術講演がノーベル物理学賞受賞の江崎玲於奈先生を招いて盛会裡に開催されました。
これに先立つこと3ヶ月ほど前の3月13日に弘前大学人文学部同窓会が長い陣痛の末に産声を上げました。というのも、実は弘前大学人文学部が昭和44年(1969年)、つまり人文学部1回生が卒業した年に発足し、その後何年か活動していたのが、自然消滅していたために、名前だけが宙に浮き規約などが不明のままだったのです。そこで、1998年の夏頃、当時の弘前大学同窓会の事務局長だった工藤睦男先生より有名無実の人文学部同窓会を何とかしてくれないかとお話があり、丁度時期を一にして人文学部1回生である中坪勝氏と石堂哲也氏からもその打診を受け、それならばと浅学非才の身を顧みず8月から丹野学部長先生のアドバイスをいただきながら動き出したのが、そもそもの発端でした。9月23日の世話人会に始まり、11月2日には人文学部同窓会再建発起人会を小生の店「樽満」で開催し、41名の発起人で希望のプロジェクトはスタートしました。その後詳細の打ち合わせや個別の会合は別にして、4回の発起人会と5回の打合せ会議を経て1999年3月13日午後3時弘前大学大学会館においてめでたく弘前大学人文学部同窓会創立総会が吉田学長ご臨席の下、発起人や卒業生ら約五十人が出席し、にぎにぎしく挙行されました。吉田学長からは、「大学、地域、同窓会が三位一体となった時、世界へ通じる大学になるのではないか。今回の創立を喜ぶとともに、同窓生の皆さんで結束を固め大学の基礎になってほしい」と祝辞を賜り、発起人代表としての小生は次のような挨拶を致しました。「この同窓会は、単に過去を慈しむのではなく、我々の和を将来に向かって育てていき、さらに最も大事なことの一つは弘前大学そのものに対する支援の心の醸成と現役学生に対する助言と支援でなければならない」
挨拶の後総会議事が進められ規約が承認され、丹野正人文学部長を名誉会長として会長の小生をはじめ17名の役員を選出し、名簿作成のほか、OBによる在学生向けの就職活動激励・講演会などの事業計画を採択し、それに伴う予算案審議が満場一致で採択され、インターネットでのホームページを開設する構想も報告されました。その後懇親会に入り、来賓紹介の後、丹野学部長の乾杯の発声で宴は始まり、久しぶりにまみえる仲間たちが過ぎし年月を懐かしみ、今後の同窓会の運営に夢を馳せ、在学時代の思い出に花を咲かせながら、ここに弘前大学人文学部同窓会は発足したのでした。