くん焼の燃焼挙動
火炎が形成されず,多孔質な可燃物の内部が燃焼する現象をくん焼と言います.線香やたばこがくん焼の代表例です.くん焼が燃え進む速度や,くん焼が開始する条件を研究しています.
くん焼は線香やたばこだけでなく衣服や寝具などの繊維材料でも生じますが,必ずしくん焼するわけではありません.材料の種類や形状,経年劣化や汚れなどの要因で,くん焼するかどうかの条件が変わります.くん焼の研究を進めることで,材料の火災安全性を予測したいと考えています.

不均一な燃え拡がりの研究
材料の形状が不均一な場合
火災が生じると様々なものが燃えますが,すべての燃えるものが板のように平らな形状ではありません.この研究では燃えるものに複数の穴が開いていたらどう燃えるのかを考えています.

材料の成分が不均一な場合
身近な製品の材料を調べてみると,複数の材料からなる複合材であることがほとんどです.森林火災で燃える木や草,土なども,様々な物質が含まれています.このような成分が不均一な物体(可燃物)の燃え方を予測するための研究を行っています.


タンパク質の燃焼の研究
タンパク質は燃えるでしょうか?有機化合物なので燃えそうですが,どう燃えるかはよくわかりません.タンパク質の燃え方を研究しています.