EL Game Theories (03): 自己ナレーションについて

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ELゲーム連載へようこそ。このコラムはELで遊べるボードゲームやカードゲームを紹介します。本来のやり方通りにやってしまうと、遊ぶまでの時間が大変かかるかもしれないので、ある投稿では簡単な遊びの工夫が紹介されます。ほかの投稿ではなぜゲームで英語を勉強するのがよいかが説明されます。投稿のタグを使ってほかに興味ありそうなポストを見つけられます。)

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以前の投稿で何回か「self-narration」について言及しました。Self-narration=自己ナレーションは英語学習者のみならず、母語話者が母国語でゲームをやる際に用いて、基本的によい習慣だと思います。一方で、英語学習するためにも、大変有効な方法でしょう。

Self-narrationとは、「自分の行為を言葉で描写する」という、かなり簡単なことです。例えばゲームで2枚のカードを引く時に「I will take two cards.」という。サイコロを振って5が出た時に「I rolled a five」という。コマを動かす時に「I will go here」という。簡単でしょう?

私がself-narrationをこんなに好きな理由は二つあります。①自然に発言をドリルさせるからです。授業でドリルをやったり、先生の言葉を繰り返したり、教科書を読み上げたりすることがつまらない、あるいは不自然でやりたくないことが多いですね。ゲームをやる時に同じ活動を繰り返すことが多いので、self-narrationによって自然に同じ(あるいは近い)語句を自然に繰り返すことになるでしょう。②従来の英会話サークルでは、「順番」がなく、何を言えばいいかわからないかもしれないので、参加するのが難しいことが多いようです。ゲームの場合は、参加者全員は話す、行動する番が必ず廻ってきます。また、self-narrationを行っていれば、何を言えばいいか悩む必要がないはずです。

Final thought: RPGやストーリーを綴るゲームは、self-narrationが基本の遊び方となります(「ドアを開ける」「証拠を引き出しで探す」「ドラゴンから逃げる」等)。もしそのようなゲームに興味があるがちょっと難しすぎるのではないかと考えているのであれば、違うゲームの種類でself-narrationを試してからスタートするのはいかがでしょうか。